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【バルス】遊びで得られる 豊かな体験を 商品・店舗へ
Q:貴社にとっての「現場力」とは?
現場には二つあります。一つが川上の現場である「ものづくり」で、もう一つが川下の現場である「店舗」です。川上の現場力は、顧客に新しい価値観を提供できる力」のことです。その力を高めるには、どれだけ世の中を知るか、また豊かな生活時間を過ごすかが大切です。そのことを分かりやすく伝えるため、社員には「よく遊べ」と言いますが、結果的にそれらの体験が良い商品づくりにつながっていくのです。自分に課せられたテーマ、やるべきことを意識して世の中の事象を見ることが癖になれば、幅広い情報を取り込んだ商品開発ができるようになります。
Q:川下の店舗の現場力についてはいかがでしょうか?
店舗の場合、現場力の前に、お客さまに「カワイイ」とか「素敵!」といった驚きや感動、変化や新しさを最初に与え、店に入るきっかけをつくることが重要です。そのうえで、その店なりの良い雰囲気を出せるかが川下としての現場力です。当然、店舗ごとに広さや立地条件、顧客層などすべてが違うので、完成度の高め方もそれぞれ違います。そして、ここでの現場力を高めるために必要なのも、やはり豊かな生活体験です。ほか店の売り場の雰囲気やディスプレイ、自分が受けた良いサービスなどを店舗で実践する。その積み重ねが「フランフランに行けば何かがある」という期待感につながります。
Q:顧客調査を重視しないということの真意は何でしょう?
お客さまを“ターゲット”ではなく“われわれの友だち”と捉えるようにしています。仲のいい友だちに本当に勧めたい商品や店舗を作る、さらに言えば、自分が欲しいかどうか、気に入るかどうか、それが判断軸でかまわないのです。「お客さまはこんな感じではないか」「こんなものを求めているのではないか」と、第三者的に勝手に想像するよりも、その方がよほど確実です。
Q:現場力を付けるために社員に教えていることはありますか?
展示会や工場に行った時など、先方から出された商品そのものの良し悪しを判断せず「これを生かして、ほかのものも作れるのではないか」ということを想像するように伝えています。例えば、いい素材感の食器を作っている会社だったら、それを生かして、洗面用具、園芸用品、オブジェなどはできないのかなど、一つを見て、そこからたくさんの可能性を引き出せる力が大事です。展示会も同様で、良いと感じる商品があれば、それだけを見るのではなく、その会社の全商品のカタログを見せてもらう。もしかすると、展示会で出していない商品にヒントがあるかもしれません。
Q:これから取り組みたいことは?
来年フランフランは20周年を迎えます。その試みの一つとして、インテリアの雑誌を作りたいと思っています。アパレルなら、女性誌でモデルさんが服を着こなすのを見ることで「この服が欲しいな」と思うはずです。インテリアも同様で、生活に溶け込んだインテリアシーンをたくさん見ることで「こんな部屋にしたいな」と感じてインテリア購入を検討します。われわれにとっては「価格が安いですよ」「セット購入するとお得ですよ」ということよりも、こうして需要を喚起すること、啓蒙していくことが大きな販促だと思っています。








